オーナーのリスクを承知しているか
賃貸経営にとって「リスクマネジメント」は重要です。このリスクマネジメントとは、賃貸経営に立ちはだかる問題を事前に把握して、その問題が起こらないように対処し、もし起きてしまった場合でも被害を最小限に抑えるように備えておくことです。
賃貸経営に立ちはだかる問題とは「空室」と「家賃の値下がり」と「家賃の未回収損失」が思い浮かびます。これらは三大リスクなどと呼ばれます。「修繕費用負担の増大」もオーナーを困らせる最近の大きな問題です。消費増税などの「税制の変化」もありますね。間接的には相続増税もそのひとつでしょう。そのほかにも、建物内で何らかの被害を受けた借主がオーナーを「損害賠償で訴える」、という事態もあり得ます。地震や津波といった「天災」も避けられません。貸室が何らかの「事故や事件」に巻き込まれて借主が退去してしまったり、新しい借主も寄り付かないという事態も起こり得ます。代表的な事件は室内での自殺です。最後は「高額の立退き料」を要求されることも視野に入れなければなりません。考えると「気分が悪くなる」かもしれませんね。②へつづく